超安価版クリップモーター

1. 特徴
1. 永久磁石を使用しないので安い
   　
2. 身近な材料だけで製作できる。材料集めの苦労が無い
   　
3. 製作時間も短い
   　
   　
2. 材料・工具
1. 電池
   　単３電池１個・・・・・実売価格４０円程度
2. 針金
   　１６番線　１ｍ・・・・１円／１０ｃｍ程度
3. エナメル線
   　0.6〜0.65mm程度の物　１ｍ程度
4. クリップ
   　２個・・・・・・・・・０.５円／１個
5. ホッチキスの
   　No.10の針　４個(つながったまま)
6. ビニールテープ・・・・・０.７円
7. 瞬間接着剤
8. ペンチ
9. カッターナイフまたは紙やすり
   
3. 工作
1. 針金の加工

　１６番の針金の中心をペンチで挟んで右図のように曲げます。この針金がモーターの転倒防止のスタンドとステーターを兼ねます。７インチのペンチで曲げると簡単にできます。

　　

2. 回転子(ローター)の製作

　ホッチキスの針を２山ずつ分けて、お互いを背中合わせにして瞬間接着剤で貼り付けておきます。・・・瞬間接着剤は必須ではありませんが作業が楽になります。(写真は３連ですが２連で良い)

　

　　モーターで最も重要なのが回転子(ローター)の工作技術です。

1. 中心線に合わせ、重心がずれていない事
2. 一方の端はすべての被覆をはがします。
3. 他方は右図のように半分だけはがします。
   (はがす向きに注意・・・)
4. 作業完了後完全に整形しておきましょう。
   
   
3. クリップの加工


クリップの下図の位置をペンチで挟み大きいループを180度ねじります。　


１→２
　　　この位置を挟みます。　　　　　　　　　　　　　　大きいループをおこします。
→３→４
　さらにひねって　　　　　　　　　　　　　　　　真っ直ぐに伸ばします。(２個作る)
　→５　→６
　　１個は端から１５mm程度のところで垂直に折り曲げます。

→７　→８


　上図のような関係になります。すなわちまっすぐな方が電池の陽極にあう位置になります。微調整のためピッタリよりはすこし長い方が良いようです。


パーツ一覧

1. ステーター巻線

　 １で作ったスタンド兼ステーターにエナメル線を巻いてステーターとします。この時一方を時計回りに巻くともう一方は必ず反時計回りに巻いてください。

１　→２→　
→３　→４
図を参考にエナメル線を巻き付けます。　　一方の端をクリップにもう一方を電池のマイナス極へ

2. 組み立て

　組み立てるといってもたいした仕事があるわけではありません
　電池の陽極にクリップをつけて全体を右の写真のようにビニールテープで巻き、回転子を乗せるだけです。

【点検個所】モーターが回らないときの点検個所

• 回転子のバランスは
• 回転子のエナメル線はきちんと剥離されているか
• クリップと電池の電極の接触は
• 両軸受けの高さは同じか
• 製造ミス・・・ステーターの巻方向は
• 回転子の被覆のはぎようが多くないか？(少な目な方が良い)
• 【回らなくなった】
  ・・・銅線の剥離した部分が酸化して絶縁状態になっていませんか？

【動作原理】